2019 一人旅 in フランス。7
2019.5.1 Wed
フランス旅行2日目。
凱旋門に行きたかったのだが、間違って逆方向のバスに乗ってしまった私。
着いた先がどこだかイマイチ分からない。若干の焦り。
そこからは、あまり良く覚えていないのだが、スマホを頼りに地下鉄に乗ったりしながら、ようやくまた凱旋門方向へ向かうバスを発見し乗車した。他の外国人観光客もいたから、間違いないと思い安心していた。
そして、乗車後、凱旋門が遠くに見えてきた。
いよいよだぞ~と思っていたら、今度はスルー。
「あれ?なんぜ?」なぜか私を凱旋門に連れて行ってくれない。また間違えたのかな~と思っていたら、終点に着いた。
「あれ~、ここどこだよ!」と思ってバスを降りると、なんということでしょう!
目の前にエッフェル塔がお出ましした!!
後で分かったことだが、この日はメーデーだったので、テロ特別警戒をしており、凱旋門の周辺は封鎖されていたらしい。だから路線バスなどは近づくことができなかったのだ。
そんなことは全く知らない私は?マークでいっぱいだったが、エッフェル塔を見た途端、否応無しにテンションが上がるのであった。
これがエッフェル塔か~と感動し、写真を撮りつつ、エッフェル塔のふもとへ近づいて行った。するとセーヌ川があり、再び感動。セーヌ川とエッフェル塔の景色が、目の前に。日本とはまったく別世界に来て、まるで夢を見ているようだった。こんなおとぎ話みたいな世界があるのかと思った。
セーヌ川の橋を渡る。橋の上では、怪しい外国人が、エッフェル塔の置物やお土産を道端で売っていた。「こういうの、どこにでもあるんだな~、誰が買うねん。」と思っていたが、結果的に私はこの怪しい外国人から、怪しいモバイルバッテリーを買ってしまった。なぜなら、スマホの充電が20%を切ってしまっていたから…。
これから観光だというのに、これじゃあ記録に残せないやないかと思い、モバイルバッテリーを売っていた男性の店へ。「How much?」と指差す。「10ユーロだよ」と教えてくれ、購入した。陽気な男性でとても優しかった。自撮棒も薦められたが、断った。
どっかから拾ってきたようなバッテリーだったが、充電はできた。
そしてセーヌ川のふもとに降りると、セーヌ川クルーズができる観光船の乗り場があった。これはぜひ乗ってみたいと思い、乗ることに決めた。チケットを買い、搭乗する。セーヌ川から、さまざまな観光名所を拝見できるということでとてもワクワクした。
ゆったりと船がスタートする。フランス語のアナウンスが雰囲気を醸し出す。
まず驚いたのは、セーヌ川のふもとにたくさんの人たちがくつろいでいたこと。祝日だったせいもあり、恋人、友人、家族など色んな人々が、ただゆっくりと日光浴を楽しんでいて、とてもゆったりとした時間を過ごしていたのが印象的だった。こういう場所があっていいなあと思った。
ルーブル美術館、オルセー美術館、火災に合ったノートルダム大聖堂など、名所をセーヌ川から見ることができた。街中が石造りで、まるで大きなテーマパークのようだった。
強い日差し、川の流れ、美しい建物、全てが新鮮で、忘れられない思い出になった。
セーヌ川クルーズを堪能し、昼食をとることに。セーヌ川のふもとには、バーや飲食店が色々と並んでいた。その中で、私はツナサンドを注文した。思ったより大きく、パンが固かった。フランスパンとはこういうものなのかもしれないが…。ツナがパサパサしていて、あまり美味しいとは思えなかった。
そして、トイレに行きたくなったので、トイレを探すと、セーヌ川クルーズ乗り場にトイレがあった。しかし、列になっている。そして、0.5ユーロの表示。ここも有料か…と思ったが、どうやらフランスではこれが当たり前らしい。日本のトイレの有り難さをつくづく感じるのであった。
列に並び、順番が近づくとトイレの前に門番みたいな人が立っていた。この人にお金を渡すんだなと思い、1ユーロ硬貨を渡した。すると男性が何か言っている。
「あれ?間違ってる?釣り銭がないってこと?」と訳が分からず混乱する。
「1ユーロ=100セントだから、その半分で50セントかな?」と思い、今度は50セント渡してみた。すると今度は「はあ~」とため息をつかれてしまった。。。
「ええ~?何?何?何がだめなの?」と思ったが、結局何がだめだったのが分からなかった。謎である。
とりあえずトイレには通してくれたが、まあこれが汚い!紙なんてないのが当たり前。そして臭い。これがフランスのトイレの標準っぽい。いかに日本のトイレが清潔で最先端で素晴らしいかを実感した。しかもそれが至る所にあり、無料で使えるということの有り難みを初めて感じた。これは、日本に住んでいるときは一度も思わなかったことだ。トイレ事情が、今回1番のカルチャーショックだったかもしれない。
セーヌ川観光の後は、凱旋門へ歩いて行くことにした。
プラプラとパリの街並を見ながら散策する。ランニングしてる人や電動キックボードに乗って移動している人がたくさん居た。
そして、子どもを抱いて路上生活をする親子が、こちらを見て物乞いをしてきたり、所々でアンモニア臭がしたりとパリは綺麗な所ばかりじゃなかった。
そして徒歩で20分ほど歩くと、凱旋門が見えて来た。
近づく際に荷物検査をされ、ようやく今日が特別警戒中だということを知った。バスが凱旋門に到着しなかったことに合点がいった。
そんな日なので、凱旋門の中への見学も叶わなかった。
しかしようやく凱旋門とシャンゼリゼ通りを見ることができた。
夕方になったので凱旋門近くのお土産やさんでチョコレートなどを買った。疲れたので、バスでホテルへ戻ることにした。
ホテルにチェックインをし、ようやく自分だけのホッとする空間に辿りついた。
ホテルはとてもキレイだったが、建物は古かったので、通路やエレベーターは重い雰囲気があり少し怖かった。
部屋は清潔感があり、キレイだった。キッチンや電子レンジ、食器類もついていたので、自炊したい人にとってはとても良い。
今日はくたびれたので、もう部屋の外には出たくなかった。
夕食は持参したチンするごはん、インスタントみそ汁で済ませた。
これがどんなに私の心を癒したことでしょう。
そしてシャワーをしてみる。水圧が低い。さらにシャワーブースと洗面所にしきりはなく、どうやっても水びたしになる設計。フランス人はどうやってシャワーを浴びるのだろうと疑問に思った。
フランスのTVも見てみた。ニュース番組が多く、バラエティ番組は少ない印象だった。
時刻は18:00過ぎ。夜は怖いから早めに帰ったのだが、20:00になっても周りは明るい。これも驚いたことだが、フランスのこの日の日没は21:00。
22:00頃まで夕方のような明るさだった。そんな情報をチェックしていなかったため、とても驚いた。
色々あった1日目が終わった。
到着して、そのまま観光だったのと、コンタクトが乾きまくっていたので、コンディションは最悪だった。防寒対策が甘かったという反省点はあったが、なんとかトラブルも対処し、目当ての場所も見れて、とても貴重な体験をすることができた1日だった。
日本を出てから、日本語を話していない。外国に来ることによって、私は初めて外国人となった。何をするにも脳内で言葉を変換しないといけないというのは、大変なエネルギーを要するということが分かった。
明日は今回の1番の目的、モンサンミシェルへ行く。
明日に備えて早めに眠りについた。