一人旅の記録

一人旅の様子を記録します。

2019 一人旅 in フランス。6

 

2019.5.1 Wed
フランス旅行2日目。

 

ホテルに荷物を預け、いざ観光へ行こうと思ったが、まず感じたのは「寒い!!」ということ。薄着だったせいもあり、5月だというのに、まるで日本の2月頃の気温に感じた。気候はさほど変わらないと思っていたが、大間違いだった。

とにかくこのままじゃ寒くて観光を楽しめないと思い、まず服が売っていないか探してみようと、徒歩で街をウロウロしてみた。
しかし5/1はメーデーで、国民の休日らしい。街は閑散としていて、店はどこも閉まっていた。

そんな中歩いていると露店がたくさん並んでいる通りに出た。洋服なども売っている様子。よっしゃーと思い、いくつか店を見ていると、タイツや靴下が大量にワゴンに積まれている店を発見。私はワンピーススタイルだったので、足下が寒く、足下を温めたいと思っていた。タイツならかさばらないし、デザイン的にも今の格好と合わせても問題ないと思い、買うことに決めた。

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フルーツの露店を発見


タイツを物色していると、男性の店主がフランス語で私に声をかけて来た。「1つで3.5ユーロ、2つで5ユーロだよ」というような内容だったと推測する。だいたい内容は分かったので、「One Please」と言って、10ユーロ札を渡した。

すると店主は困った様子で、隣の店の女性に話しかけている。
どうやら釣り銭がないらしい。日本じゃ考えられないことだが、どの店も釣り銭がない様子。フランスはカード社会で、あまり現金を持ち歩かないらしいが、釣り銭も用意していないとは思わなかった。
小銭は持っていなかったが、カードなら持っていたので、「Visa card OK?」と聞いてみた。すると、店主が「あ~ビザね!OK!」というような返事をくれた気がした。すると店主は、じゃあ、こっちへ来てと合図を出し、私を連れて、近くのスーパーマーケットへ向かった。

「ん?どこへ行くんだろう?」と思っていると、スーパーの店内にあるピザ屋に着いた……。
どうやら、VisaがPizzaに聞こえたらしい。(笑)まあ、私の発音が悪いせいだから仕方がない。そして、そのピザ屋に聞いても、釣り銭をもらえなかった。何件か聞いて回ると、ようやく釣り銭を両替してくれるパン屋さんが見つかり、一件落着した。

「Merci!(ありがとう)」と店主に言うと、しばらく店主が話しかけてくる。「HongKong?(香港人?)」「Japanese!(日本人です)」「Japonais?!(日本人?)」とやや驚いた様子。
他にもフランス語で、何やら話しかけられたが、よく分からないので、「Non Merci(結構です)」と言ってその場を去った。彼が何を言っていたのか、とても気になる。

防寒着をゲットできたので、着替えようと思いトイレを探す。
さっきウロウロしていたときに、マクドナルドを発見していたので入ってみた。

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パリ・クリシーのマック


トイレの案内表示があった地下へ降りてみた。しかし、びっくりしたことに、トイレには鍵がかかっていて、有料だった。「マジか?!」この後、何度もフランスのトイレ事情には驚かされることになる。
ただタイツをはきたいだけなのに、お金を払うのも勿体ないと思い、誰も来ないことを確認して、ささっとタイツをはいた。

そして、今日のスケジュール確認と、暖を取るため、マックで朝食をとることにした。馴染みのあるマックといえど、ここはパリ。なんだか緊張する。
まず驚いたのが、注文がタッチパネル式だったこと。タッチパネルが3つほど設置してあり、そこで注文と会計を済ませてから、受け取り口に行くシステムだった。タッチパネルには日本語表記もできるようになっていた。

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注文はタッチパネルにて行う


メニューも日本とは違った。私は、エッグマフィンとプチパンケーキ、オレンジジュースとエスプレッソのセットを注文した。ミニクッキーも付いていて、なんだかオシャレな感じだった。

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日本とは違ったメニュー


2F席に座り、食した。一人旅で1番心配だったのは食事。どんな店に入れば良いか分からないので、安心感のあるチェーン店でも全然気にしない。とりあえず食事にありつけて良かった。味は安定のマックの味。美味しかった。

内装は日本とは趣が違い、落ち着いた雰囲気。まわりには少しのお客さんが話をしていた。聞こえてくるのはフランス語。
「ああ、本当に私は一人で外国に来たんだな~。」と改めて実感した。

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シックな内装のマック


さて、本日のスケジュールをどうしようか。とりあえす、初日はパリの観光名所を周りたいと考えていたので、凱旋門エッフェル塔セーヌ川は絶対に行こうと決めた。

行き方は、地下鉄かバスの2通りあったが、地下鉄は治安が心配だったので、バスで行くことにした。パリ市内のバスと地下鉄を共通して使える切符があること、そして、その切符が10枚綴りになった「Carnet(カルネ)」というものがあることも知った。
その切符は、メトロの切符売り場で買えるということが分かり、早速近くのメトロの乗り場を探しに行ってみた。

iPhoneのMapを便りに、地下鉄を発見。自動発券機にて無事カルネをゲット。しかし、後々分かるのだが、多分私は間違って子供用のチケットを買ってしまった。これが見つかると罰金を取られるらしいが、運良く?誰にも何も言われなかった。悪気はなかったんです、ごめんなさい。

切符をゲットしたので、バス停を探す。すると、フランス人が絵に描いたようにフランスパンを持って歩いている。本当にフランスパンを食べるんだな~とイメージ通りの様子にほくそ笑む。

バス停があり、目的地が凱旋門になっていたので、ただ乗っていればいいだけだな、と思いバスに乗る。フランスのバスは降りるタイミングが分からない。日本みたいに「次は◯◯〜」とアナウンスがあるわけでもなく、電光掲示板に次の降り場が表示されるだけ。まあ、終点で降りればいいや、とバスの車窓を楽しみながら、乗っていた。

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赤い場所が現在地。左側に凱旋門が表示されていた。

すると、終点らしき場所に到着し、バスを降ろされた。
「アレ?ココドコ凱旋門ジャナクナイ?」と焦る。乗る方向間違えたのか?と思い、運転手に「Where is Etoile?(凱旋門はどこ?)」と訪ねると、運転手は一生懸命何かを伝えてくれている。でも分からない。一緒に乗っていたマダムに失笑される。おそらく「ここは凱旋門じゃないよ」と言っていたのだろう。

運転手に懇願するような顔で、「Where is here?(ここはどこ~?)」と訪ねる。運転手の男性は親切にバス定の案内表示を指差し、「ここは、Port de Clignancourt(ポルト ド クリニャンクール)だよ。」と教えてくれた。

「うん。迷った。」と私は思った。

今冷静になって、写真に撮った路線マップを見ると、黒矢印がついている。
多分だけれど、私は逆方向のバスに乗ってしまったらしい…。