一人旅の記録

一人旅の様子を記録します。

2023 一人旅 in オーストラリア 3

2023.6.3 sat


オーストラリア旅行、1日目。
ケアンズ空港に到着後、まず向かったのは「Kuranda(キュランダ)」。

キュランダは世界で最も古い熱帯雨林らしく、世界遺産にも登録されている。私は世界遺産が好きなので、ここは抑えておきたい。恐竜時代、約1億3000年前に形成された森で、1万年前からは、アボリジニの人々が住む場所としても知られている。
また、「世界の車窓から」のオープニング映像にも使われていたという「キュランダ観光鉄道」も有名である。

乗り物や車窓が好きなので、この列車には絶対乗りたい!と思って、ハードスケジュールだったが強行した。

まずは、徒歩でホテルから列車の起点である「ケアンズセントラル駅」へ向かった。
徒歩で30分ほどかかる。今となっては、これがかなりキツかった。大きなリュックを背負い、よく分からない初めての道を30分歩くのは先が見えず、時間も迫りかなりしんどかった。。

ホテルから駅までのルート

地図で見るとそこまでに感じるが、これが意外と遠い。ふだんの運動不足が祟る。しかも暑い。汗だくになりながら向かった。スマホを片手に、「あれ?こっちじゃないな」と道を間違えてUターンすると、現地のおじいちゃんたちに「あー!間違えちゃったねー」と軽く笑われながら進んだ。

しかし、歩く中でたくさん生えていたガジュマルの樹、英語の標識、街並み、どれも異国で歩くことでしか分からない発見もたくさんあった。
歩道、自転車道、車道、とはっきりと分かれており、交差点を渡るときは信号のボタンを押す。すると10秒ほど歩行者用に信号が青になり渡ることができる。この辺は日本のシステムとほぼ同じだろう。交差点はなくラウンドサークル式だった。
病院やカフェ、民家、アパート、ドミノピザなどの日系企業など、ここでの暮らしが垣間見え、とても面白かった。

ガジュマルの樹やケアンズの街並み


電車の発車時刻は、AM9:30。9時を回り、若干焦ってくる。
ようやく「ケアンズセントラル」を見つけたが、ここは大きなショッピングモールで、駅が見つからない。このショッピングモールと駅が連結していたようなのだが、そのときはそれが分からず、右往左往していた。「地図ではここなのにどこなのよー?」と。

ようやく駅舎を見つけるが、これまた窓口が見つからない。階段を登って、渡って降りた先に窓口とホームがあり、なんとか5分前に切符をゲットすることができた。
電車のクルーが笑顔で「Hello!」と迎えてくれて安心した。

汗だくのまま、指定の席についた。

ケアンズセントラル駅


向かいには外国人観光客のカップルが座った。
レトロな車両で、ようやくほっと一息つけた。
車内では、クルーがキュランダマップを配っていたので、私ももらった。

ケアンズセントラルを出発した。ケアンズののどかな街並み、巨大な農場など、異国の車窓が広がる。
車窓はだんだんと街から森の中へ入っていった。途中、「バロンフォールズ駅」という駅で列車が停車してくれて、ホームに降りることができた。その場所で思い思いに写真を撮ったりする時間を過ごすことができた。

キュランダの熱帯雨林

バロンフォールズ駅でパシャリ

レトロな列車がかわいい


撮影タイムが終了し、列車は終点の「キュランダ駅」へ向かった。トータル1時間45分ののんびり列車旅。無事に終点の「キュランダ駅」に着いた。

キュランダ駅


ここではキュランダの街を散策し、ランチ休憩を取ることに。

駅に到着して響いてきたのは、オーストラリアの先住民アボリジナルピープルの伝統的な楽器「ディジュリドゥ」の音色。長い笛のような筒状の楽器で、吹いて音を出す。低い重低音のような音色で、原始の時代を思わせるような神秘的な音色だった。

それを吹いていたのは、アボリジナルの人々。子供もいた。キュランダという場所には、元々多くのアボリジナルの先住民が住んでいたらしい。そこに入植者がやってきて文化が入り乱れ、領土を奪われていく訳である。そして、現在はアボリジナルの人々は観光客相手に、ストリートで演奏してお金を稼いだりしているのである。
なんとも、いびつな構造や負の歴史などが垣間見えた瞬間だった。
彼らは元々資本主義とは遠い世界にいたのだ。だから、現在のシステムにうまく順応できていない人々もたくさんいるのだという。それが社会問題にもなっているそうだ。

教科書だけでは分からない現在の様子なども、旅をするとリアルに知ることができる。歴史や文化を知ること、それも旅の目的の一つでもある。

街には、さまざまなお土産屋さん、伝統工芸などのショップ、ギャラリー、飲食店などのマーケットが立ち並んでおり、日本で言うならば箱根?とかそんな感じの雰囲気だった。

キュランダ村を散策


おなかも空いたので、今回の旅1回目の外食をすることに腹を決めた。さまざまな店があったが、オージービーフハンバーガーを食べたいなと思ったので、良い感じのハンバーガー屋さんに入った。
きれいな女性スタッフの方にメニューを注文。
すると何か言っている。だが聞き取れなかったので、スマホの翻訳アプリに話しかけてもらった。どうやら「30分ぐらい待つけどいいですか?」という内容だった。
全然OKです!と言ってハンバーガーを注文した。

しばらく待つとハンバーガーが来た!
思ったより大きい!でも美味しそう。その場で焼いてくれていた。

味はそんなに濃くなく、少し焼きすぎかな?という気がしてこんがりしていたけど、肉汁が溢れ、美味しかった。何よりここで現地の物を食べられればそれでOK!
ボリュームも味も大満足だった。

オージービーフハンバーガ


旅の疲れもあり、少しまったりした。
風を感じながら、様々な旅行者の多言語をBGMに旅情を味わった。

街には、第二次世界大戦中に実際に使用していた水陸両用機「アーミーダック」を使用したアトラクションや小さな動物園もあるようだ。

しかし私は疲れていたので14時発の列車のチケットを購入し、早めに帰路につくことにした。帰りは乗車客がとても少なかった。スカイレールというゴンドラも有名なので、そちらで帰る人が多いのだろう。
私は高い所はちょっと怖いので、電車でのんびり帰った。

世界の車窓から”のような景色


駅につき、また徒歩でホテルへ向かった。
ケアンズセントラルには「ダイソー」のケアンズ支店があった。不思議な感じ。

ダイソーも出店

街並みを見ながらホテルへ到着。
本日の宿は「アカシアコートホテル」。部屋はすごく冷房でキンキンに冷やされていて寒かった。湿気がすごいので、そうせざるを得ないらしい。
部屋には大きめのバルコニーも付いていて、バカンス気分を味わえた。

久々の海外一人旅。日本国内の移動から1日目まで色んなことがあったが無事にここまで来れてよかった。
現地のテレビを見たりしてゆっくりと過ごした。

1泊目のホテル

つづく