一人旅の記録

一人旅の様子を記録します。

2019 一人旅 in フランス。 12

2019.5.4.Sat
フランス旅行5日目。

今日で、旅行も5日目。明日は帰国の日だから、実質今日が最終日。
昨日は念願のモンサンミシェルを見ることができ、目標は達成した。

今日は、再びパリ観光。主にルーブル美術館をゆっくり見ようと決めていた。

だがしかし…あろうことか本日私は風邪をひいた。
一人旅の緊張、疲れ、寒さなどから、ついに身体が反応し表面化してしまった。

なんということだ!なんで今なんだ!
ついていない。というか、体力がない。
どこかに出かけると必ず次の日にどっと疲れが出て、何もしたくなくなってしまう。

とにかく悪寒がし、熱っぽく、完全なる風邪だ。

もう出かける気分じゃない。
ただでさえパリへの恐怖心があるのに、出かける気力が湧かない。

あきらめて、とりあえず眠ることにした。
テレビをつけてみたら、シティーハンターがやっていた。
フランス語版で何を言っているのか分からなかったが、遠く離れたこの地で日本のアニメを見ることができ感動した。

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フランス語版 “シティ ハンター”


なんとももったいなく情けないが、この日は半日以上寝て過ごしてしまった。
14時頃起きると、なんとなく身体が楽になっていた。まだ少し寒気がするが、このまま出かけずに最終日を終えるのはあまりにも虚しいので、歯を食いしばって出かけることにした。

今日の目的はルーブル美術館ノートルダム大聖堂・星の王子様ショップなど。15時半頃に出発した。

しかし外に出てみると寒い。風邪の身体に染みる風。学習能力がない私は、また薄着で外出してしまったので、ホテルに戻り一枚多くインナーを着て再出発した。

移動はバスにて行った。バスの移動も何回かしたが、降りるタイミングがよく分からない。だから適当な所で降りて、歩くのが良い。

まずはルーブル美術館へ向かった。なんとか辿り着いたが、人・人・人…。あの有名な三角形のオブジェの周りにはたくさんの観光客でごった返していた。私もあの三角形を見ることができて嬉しかった。
しかし色々とモタモタしていたため、時間は17:22。チケットの販売は17:30まで。急がねば!といっても並んでいるので、追い抜いてはいけない。ようやくチケット売り場にたどり着いたものの、カウンターは全て閉じられていて、閉店ガラガラ。撃沈した。

モナリザを拝むのも一つの目標だったのだが、見れーず。無念でした。

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ルーブル美術館


悔しいが仕方ない。風邪をひいたのが全て。これは想定外。あきらめるしかない。

そう言い聞かせて気を取り直し、次は星の王子さまショップを目指した。
私は星の王子さまが大好きで、本はもちろん、色々なグッズを集めている。星の王子さまの作者、サン=テグジュペリはフランス人なので、フランスは星の王子様が生まれた場所なのである。そんな本場で専門店があるというのだから、これは絶対に行きたいリストに入れていた。

Google mapを頼りに歩く。街並をゆっくりと見ながら散策した。アーティスティックなの落書き、アトリエ、レンタルキックボードなど、様々なパリらしい風景を見ることができた。そして、星の王子さまショップを発見!
なんとかわいい外観!壁やドアがブルーに塗られていて、星の王子さまの世界観を表現していた。嬉しい。嬉しい。目的をちゃんと果たせたことの達成感で満たされる。

早速中へ入ると、内観もとてもおしゃれで素敵な空間だった。すごく安心できる平和な場所だった。色んなお土産を物色し購入。特にエッフェル塔と王子様が一緒に入ったスノードームは、私のお気に入りである。

しかし日本に帰って気付いたことだが、このスノードームは「made in China」だった…。まあ、現地で買ったということが大切なのさ…。

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念願の星の王子さまショップ


そしてまたふらふらと歩き、ノートルダム大聖堂へ向かった。しかしまたまた残念なことに、火事かデモの影響で中に入ることはできず封鎖されていた。パリの始まりとされる「シテ島」に入ることはできたが、シテ島の中心地の印を踏むことは出来なかった。色々と思惑通りにはいかないものである。

今回見たかった、凱旋門の展望台・ルーブル美術館モナリザ)・ノートルダム大聖堂は見学が叶わなかった。

またいつか、この心残りを成仏させに訪れたいものである。

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ノートルダム大聖堂


そうこう歩いていると、おなかが空いてきた。パリでは日本のラーメン屋さんを多く目にしたので、ラーメン屋へ行こうと歩いた。目的のラーメン屋さんへ向かう途中に、別の「サッポロラーメン」の文字。雨もぱらついて、寒さと空腹だった私は、予定を変更してこの店へ入った。店員さんに日本人もいてホッと一安心。

私は味噌バターラーメンを注文。周りには色んな国のお客さん。日本のラーメンがパリで出店され、それを食べるお客さんがいる。メジャーな料理になっていることが嬉しく、そしてその母国の人間ということでちょっと鼻が高かった。

ラーメンが来た。寒いからだに染みるスープ。箸で食べれる喜び。パリでの最後の晩餐を美味しくいただきました。

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サッポロラーメン in Paris


お腹も満たされ、最後は夜のパリを堪能することにした。ルーブル美術館や、エッフェル塔などのライトアップを見て旅を締めくくることにした。しかし、パリは日没が遅い。21時を過ぎないと暗くならないので、しばらく待った。
日没を過ぎると、暗くなり始め夕暮れのいい雰囲気になる。昼とは全く違う夜のパリが現れた。

ルーブル美術館もライトアップされ、とても綺麗だった。セーヌ川沿いも歩いてみる。夕暮れと街の明かり、明かりの反射された川、夜のクルーズ船…。全てがロマンチックで美しかった。まるでテーマパークのよう。
統一された街並や建築物の美しさでは、日本は到底かなわないと思った。東京は、ビルや街並が無尽蔵にでき、何の法則も統一感もなく雑多な街だ。そのカオスな感じも好きだけど、とにかく計算され完全な統一感のあるパリの街並には感嘆するしかない。

そして、ラッキーなことに、エッフェル塔シャンパンフラッシュを見ることができた!シャンパンフラッシュとは、定時になるとエッフェル塔がキラキラとシャンパンのように輝くイルミネーションのこと。モンサンミシェルツアーのバスガイドさんに教えてもらったが、見ようという気はなかったので、偶然見ることができ、思いの他感動した。
旅行のとても良い締めくくりになった気がして、満足感で満たされた。

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ライトアップされたルーブル美術館

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夕刻のチュイルリー公園

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セーヌ川も夜の顔に

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水面がとにかくが美しい


「がんばって外へ出て良かった。」

そう思った。この瞬間は。
しかしこの1時間後、「やっぱりホテルで大人しくしていれば良かった。」心からそう思うできごとに遭遇するのであった。

このときはまだそれを知る由もない。

つづく。

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締めはシャンパンフラッシュ